Sun.png【Macで親指シフト(KeyRemap4MacBook +PCKeyboardHack)】
MacでμTRONキーボード、NICOLA for HHKB

Real_col_Sun.pngSnow LeopardのKeyRemap4[ver6.0.0 (2009-10-08) 〜]

Snow Leopardになって下記バグもほぼなくなり、μTRON配列を完全に再現できています。
つまり、Nicola等どんなキー配列でも完全対応できるということです。

私的にSnowにバージョンアップして一番良かったのは、システム終了が6秒くらいで終わることですね。

Real_col_Sun.pngLeopardのKeyRemap4[〜ver5.1.85 (2009-09-26) ]

Leopard自体のバグのため、英数配列(xxx.keylayoutファイル)に設定した文字(ゐ、ゑ等)が表示したりしなかったり、あるいは、全く表示しない場合もあって、μTRON配列の全てを再現できなかった。

Leopardの最大のバグは、システム終了がほぼ毎日のように不完全になることでした。一見終わったように見えて、USBに給電しっぱなしになり、電源スイッチも効かなくなる。Appleは認めませんでしたね。Macminiを数回交換してもらいましたが、結局、2年間直らなかった。H/Wの問題ではないことは分かっていました。Tigerでは正常だったからです。
それに、システム終了が30秒〜1分近くかかるので、これでは誰もシステム終了したくないでしょう。
でも、私は毎日システム終了してます。

親指シフトの救世主降臨!!
MacのキーボードリマッパーKeyRemap4MacBook +PCKeyboardHack


特徴は、

・基本は、必要ならPCKeyboardHackを使ってキーをすり替えた上で(例えば、Windows用日本語キーボードの変換キーをMacで使えるCommand_Rなどに変える)、KeyRemap4MacBookでキーリマップする。
・KeyRemap4MacBookは、基本的には1つのキーを別のキーにリマップしたり、1つのキーだけで複数のキーを打ったように見せたり、かなり自由に応用可能。
・インストール・アンインストールが普通に簡単なので、安心して試せる。キー配列変更ソフトって、インストール・アンインストールに難があるものが多い。
・GUIではないのが欠点ですが、必要な設定(チェックボックスで切り替え)を組み合わせることで、自分好みの環境を自由に作れる。
・作者に要望を出すと、親切に、機能追加・改良してもらえる。サポートが完璧なのがすばらしい。
・「かなモード」、「カタカナモード」、「英数モード」を区別して、親指シフト系のNICOLAでもTRON配列でも、何でもできる(5.2.0以降)。
・特殊なキーボードでも(例えばμTRONキーボードなど)、個別に一括リマップするようにプログラミングできる。
・親指シフトの同時押下でも、普通にキーリピートする。キーリピートしない設定も可能。
究極の親指シフト、簡単に言えばシフトキーをスペースキーとして使用して、変換・逆変換もできて、英文のスペース入力も快適。
バカ長いスペースキー(USキーボードなど)の利点はもはやない。


Windows用キーボードの「変換」,「無変換」,「Caps」,「ひらがな」キーは、本来はMacでは使用できない(アルファベットのaが入力されてしまうという弊害も)ので、先ずPCKeyboardHackというソフトでそれを強制的に入れ替えます。PCKeyboardHack、最高〜!!

KeyRemap4MacBookの仕組みは、簡単に言えば、キーボードで打てる任意のキーにリマップする(成り済ます)、ということです。
Aキーを打ったら、Bキーを打ったようになり済ます、といった感じです。
かなモードの場合も、A(ち)をB(こ)にリマップすれば、「こ」が打てるという感じです。
キーボードに刻印のない文字にはリマップできませんが、Macシステムのキーレイアウトファイル(PSJ.keylayout)を利用・修正することで、キーボードに無い文字も4つくらいなら使用できるようになります。

Macは、基本的に左右のシフトを区別していない(実は手抜き)ので、親指シフトは無理だと思い込んでいましたが、
実は、KeyRemap4MacBookでは左右シフトを区別できるのです。
要は、MacOS、たぶん「ことえり」の手抜きで、Macシステムのキーレイアウトファイル(例えばPSJ.keylayout)も、本来は左右シフトを区別できることになっていますが、実際には区別できないのも、たぶん手抜きです。

NICOLA等のキーレイアウトを作ろうとすると、全てのキーのリマップを1つ1つ定義しなければならないのはちょっと大変ですが、
Mac添付のXcodeをインストールするだけでmakeできるので、やる気と時間さえあれば、μTRONキーボードだけでなくHHKB等どんなキーボード(Windows用、Apple用どちら)でもリマップが可能です。単なる1対1のキーマップファイル形式ではないのは欠点と言えますが、逆に、1つのキーに対して長押しする場合とそうでないときとか、かなり自由に機能を設定(プログラミング)できることが大きな利点です。

予想外でしたが、リマップした文字をリピートするのは、実際には、いろいろ難しい問題がありましたが、キーリピートにこだわりました
リピートくらい普通にできないようでは、不完全だからです。そんな制限事項を説明するのは嫌ですしね。
市販の「NicolaK for FKB8579-661EV」で、同時押下のキーリピート不可となっているのは、たぶん、同じような悩みの結果(諦め)でしょう。

第一弾として、親指シフト系の両雄、TRONとNICOLAをリリースしました。
これを参考にすれば、微妙に異なるキーボード各々にマッチする自分好みのレイアウトを比較的楽に、プログラミングできるでしょう。

キー配列変更ソフトの現状


Windowsの場合も、素人でも手が出せるような扱いやすい完璧なキー配列変更ソフトはありませんが、数はそこそこありますね。

超漢字の「キー配列変更小物」(システム標準ツール)は、GUIでキー配列を自由に簡単に変更できる唯一ほぼ完璧なツールです。
このくらいのツールがWindowsやMacにシステム標準で無いというのが最大の欠点・汚点・弱点ですね。

一方、今まで、Mac用のキー配列変更ソフトってまともなのが無かったので諦めていました。
特に、「かなモード」と「英数モード」を個別に変更できるものがなかったので、ローマ字入力に甘んじるしかなかった。

NICOLA専用のTeslaのことを後で知ったが、インストール方法が複雑だし、使い方が今一はっきりしないし、Tiger以降は勝手に再コンパイルしないといけないというノンサポート状態というのも、手が出しにくい。GUIという点では素人向きですが、実態は、素人向きではないということですね。

2008.5月、立ち読みした雑誌でKeyRemap4MacBook(2006.10.9 Ver1.0.1〜)のことを偶然知った。
こんなすばらしいソフトがあることに1年以上気づかなかったのは悔しいけど、
必須のPCKeyboardHackは2008.5.7にちょうどリリースされたばかりだったので、タイミングゥ〜!!

最初はあまり期待してなかったのですが、作者(高山さん)と40通以上のメールをやり取りしながら、2ヶ月以上を要して(2008.5〜7月)、
ついに、左右シフトを打ち分けられる親指シフトがほぼ完璧にリマップできるようになりました。
KeyRemap4MacBookが親指シフト対応へと進化することに貢献できて、実に楽しかった。