SandSの欠点の解消、究極の親指シフト

いろいろ実証テストをしてみた結果、

　・リピート無し・タイムアウト有りのSandS(Shift and Space)
　・リピート有りのSSandS(Shift+Shift and Space)

という組み合わせに辿り着きました。

これが「究極の親指シフト」の基本コンセプトです。

KeyRemap4MacBookで実証テストができたことで、完成したと言えます。
やっぱり、使って確かめてみないと、善し悪しは分からないものですね。

親指を全く移動しない究極の快適さ

SandSで一方のシフトキーを押し続けていた後で、2つの選択肢、他の文字キーを押すこともできるし、SSandS機能としてもう一方のシフトキーを押せばスペースも打てる。しかも、スペースのリピートもできる。

この補完関係によって、全体の流れが自由で、理想的な親指シフトが完成します。

親指を全く移動せずにほとんど全てのキー入力ができるので、ストレスがまったくない。
これに慣れてしまうと、もはや、従来のように親指シフトキーから変換キーや無変換キーに親指を移動するようなシステムは許せなくなってしまいます。

SandSには2種類ある

従来のSandS(Space and Shift )、スペースをシフトキーとして使うという方法は、主に、バカ長いスペースキーの持ち主にとっては確かにメリットがあります。

それに対して、日本語キーボードを親指シフトで使用している場合、特に、数少ない『親指シフトキーボード』を使用している場合には、SandS(Shift and Space)、シフトキーをスペースキーとして使うことになります。スペースキーが2つに分離しているようなものです。

SandSの欠点

結果はどちらも同じですが、
Space and Shift は、スペースキーは本来リピートするものなので、シフトキーのつもりで押し続けているとスペースがリピートしてしまうので、リピート無しという仕様にしないと実用的にならない。

一方、Shift and Spaceは、本来シフトキーなので違和感がない。押し続けたときはシフトキーとして動作して、すぐにリリースすればスペースになる。考え方としては、こっちの方が自然です。

どちらのケースでも、スペースのリピートができない、という欠点がある。

また、シフトキーとして使おうと思ってしばらく押した後でそのままリリースしたときに、スペースキーが出力するような仕様も駄目です。タイムアウト有りにする必要がある。

SSandS (Shift+Shift and Space)

左Shiftを押したままで右Shiftを押し続けると、スペースがリピートする。
逆の場合は、Shift+Spaceを出力(変換と逆変換の使い分けのため: 後述)しますが、通常は、スペースが出力するという点では全く同じです。

バカ長いスペースキーを利用するSpace and Shiftでは、こういう芸当はできない。
これは2つの親指シフトキーを使う正当な親指シフトの利点の1つです。

半角スペースと全角スペースの使い分け/変換と逆変換の使い分け

ATOKや「かわせみ」は、スペースの半角/全角を設定できるようになっていますが、自由に使い分けることができないというのが欠点です。

そこで、究極の親指シフトでは(右利きの場合)、
　　・左shift :
　　　　　逆方向の変換(Shift+スペースを出力)
　　　　　常に半角スペース
　　　　　反対側の右shiftを押してあるときも半角スペース
　　・右shift :
　　　　　順方向の変換(スペースを出力)
　　　　　単独で半角スペース
　　　　　反対側のshiftを押してあれば全角スペース
　　・単独ではリピート無し、反対側のshiftを押していればリピート有り

ひらがなモードであっても、半角、全角スペースのどっちでも打てる。

ことえりなどの変換候補パネルでは、単独スペースでは順方向に進んでいきます。逆方向に進むためには、Shift+Spaceです。それを完全に再現できるという訳です。
これも、バカ長いスペースキーを利用するSpace and Shiftでは実現できない。

右利きの場合は、スペースを連打するのは右指です。
右シフト単独で連打していくと順方向に進むので、左シフトを押したまま右シフトを連打しても順方向で、押し続けると順方向のリピートが出るのが自然です。
マウスを右手で使っているときは左Shift単独でスペースを打てる。

このように、全ての条件をクリアーできます。